大規模修繕工事の実施

大規模修繕工事の期間中は、生活に不便が生じますし、近隣にも迷惑が掛かります。
基本的には共用部分の修繕ですが、日常生活へも大きく影響します。バルコニーの荷物撤去、洗濯物が干せない、エアコン取り外し(使用不可)、断水、エレベーター使用不可、駐車場の一部使用不可、防犯問題(足場を組む関係で)など、居住者の協力を得なければ工事できない箇所が多くあるのです。

入念な準備はもちろんのこと、広報を徹底するなどきめ細やかな対応が重要です。

工事監理

大規模修繕工事を成功させるには、詳細な仕様に沿って工事が行われているか、工事工程は計画通りに進んでいるのかなど、的確にチェック(監理)することが重要です。
本来は、工事発注者である管理組合が行うべきですが、実際には多くの技術的専門知識を要求される業務であるため、外部専門家(パートナー)に委託をするのが一般的です。
施工業者自身が自主検査を行うところも少なくはありませんが、この自主検査はどうしても保身の方向に働くきらいがあります。これは、世の中の企業をみても内部統制が一番困難であることから、避けたほうがよいでしょう。

修繕工事説明会

大規模修繕工事の1ヶ月ぐらい前に、区分所有者や居住者に対して『修繕工事説明会』を開催します。管理組合の主催となりますが、施工業者、工事監理者から以下のような重要ポイントについて説明をしてもらいます。

1) 施工スケジュール(作業日程・時間・休日等の設定)
2) 仮設建物(現場事務所・トイレ・資材置き場等)の設置場所
3) 居住者へのお願い事項

      ・バルコニー施工に伴う設置物移動、洗濯物関連、換気方法
      ・エレベーターの使用制限
      ・断水、排水制限
      ・駐車施設の車移動(足場を組むため駐車が出来ない場合等)
      ・その他通行禁止、立入禁止、使用禁止事項

4) 安全対策・防犯対策
5) 連絡方法・苦情窓口

修繕工事の実施

工事中は、適切な情報交換を行うとともに、関係者の十分なコミュニケーションが大切です。定例会議を設け、工事進捗のチェック、居住者からのクレーム等の確認、設計変更の協議などを行いましょう。

竣工検査

工事施工が最終段階を迎えた時点で、竣工検査を行います。施工者検査、監理者検査、管理組合検査という順に進み、不具合が発見された場合には、施工業者に伝えて直ちに修正をしてもらいます。
工事終了後に、竣工図書を受け取りますが、今後の建物の維持管理に重要な書類となりますので、きちんと保管しましょう。