消防設備点検

マンションはその構造上、火災が発生すると大惨事になる可能性を秘めていますので、消防用の設備がたくさん設置されています。しかしながら、消防設備は頻繁に使用されるものではなく、火災時にのみ使用されます。いざという時その機能が発揮できるよう消防法では年2回、有資格者による消防設備機器の点検が行わなければなりません。
また年1回、実際に作動させる総合的なテストを実施し、その結果を消防署へ届け出なければならないのです。

火災による死亡者数は近年増加しており、2006年6月から、すべての新築住宅に火災報知器の設置義務付けなどの動きもあります(既存住宅は2011年5月31日までに設置)。
災害は忘れた頃にやってくるものです。消防設備だけでなく、消防計画や避難訓練などを含め、しっかり備えましょう。

消防用設備の種類

消防用設備は、火災の発生から消防隊が活動するまでのそれぞれの段階に応じて、以下のように5つに分類されています。また、消防設備の設置は、防火対象物の用途、面積、階層、収容人数、内装仕上、建築物構造等により設置基準が定められています。

1) 消火設備 消火器及び簡易消火用具、屋内消火栓設備、スプリンクラー設備、水噴消火霧設備、泡消火設備、不活性ガス消火設備、ハロゲン化物消火設備、粉末消火設備、屋外消火栓設備、動力消防ポンプ設備
2) 警報装置 自動火災報知設備、ガス漏れ火災警報設備、漏電火災警報器、消防機関へ通報する火災報知設備、非常警報器具および非常用警報設備
3) 避難設備 非難器具(すべり台、避難はしご、救助袋、緩降機)、誘導灯および誘導標識
4) 消防用水 防火水槽またはこれに代わる貯水池その他の用水
5) 消火活動上必要な設備 排煙設備、連結散水設備、連結送水管設備、非常コンセント設備、無線通信補助設備

機器点検

消防用設備の各機器の点検を6ヶ月に1回行わなければなりません。機器の種類によって、以下のような確認方法が取られます。

1) 消防用設備等に附置される非常電源(自家発電設備に限る)または動力消防ポンプの正常な作動
2) 消防用設備等の機器の適正な配置、損傷等の有無その他主として概観から判別できる事項
3) 消防用設備等の機能について、外観からまたは簡易な操作により判別できる事項

総合点検

消防用ポンプの状態、非常ベルや消火器の性能、消火栓からの放水とその圧力などは、実際に作動させたり使用したりして、年1回総合的なテストを実施しなければなりません。その結果を消防署へ届け出ます。
同時に火災報知器や避難通路、避難ハッチの点検も実施します。