植栽管理

管理業務としての『植栽管理』は、他の設備関係と異なり法的な制約がありません。それでも、雑草は伸び放題、植栽は枯れていたり無秩序に育っていたりする管理不行き届きのマンションは、美観的に見苦しいだけでなく、害虫が大量発生する危険もありますので、きちんと計画的に管理することが大切です。
また、植栽は共用部分であり、誰でも自由に行えるわけではありません。もし植栽部分の一部を利用する場合などがある場合は、管理組合の承認のもと使用細則を改定しましょう。

剪定(せんてい)

樹木の剪定は、適切な時期に適切な方法で実施しなければなりません。落葉樹には冬季剪定と夏季剪定があり、常緑樹は春の新芽が伸びる5〜6月と、芽や枝が伸びる初秋の頃に剪定します。
特に管理人さんが剪定をしているマンションでは、時期を気にせず伸びたら切る的な作業をしていることが見られますので、一度造園業者のアドバイスをもらうと良いかもしれません。

堆肥

同じ土を長く使っていると栄養分が少なくなって、植栽の成長に悪影響を及ぼす場合があります。定期的に肥料を加えたり、土を入れ替えることが必要です。
肥料には、枝や葉の成長を促す窒素(葉肥)、開花、結実をよくするりん酸(実肥)、根を強くし幹を引き締めるカリウム(根肥)があります。

害虫防除(消毒)

植栽の成長を妨げる害虫、病気等の発生で被害を受けないようにするには、剪定や刈り込みをこまめにして通風をよくし、日照を確保することが必要です。また、人体に有害な毛虫が発生することもあります。
それを防ぐために、消毒作業が必要です。効果的で安全性の高い農薬を選定することと、消毒作業を行なう前には、お知らせ等で住民に周知しなければなりません。

芝生管理

見た目にも美しい芝生は、導入もかなりのコストですが、手入れもなかなか大変です。樹木管理とは別の管理が必要です。

1) 刈込み(年3〜4回、春〜秋)
2) 施肥
3) 目土掛け(年1〜3回、冬〜春)
4) 除草(必要の都度)
5) 病害虫防除(病害発生の都度)
6) エアレーション(年2回、春先・初秋)

専用庭

専用庭の植栽管理は誰が責任を負うのでしょうか?
専用庭はルーフバルコニーなどと同じように、共用部分を独占的に使用できる『専用使用権』があり、その分、責任を持って補修負担をしなければならないとされています。
たしかに使用状況によって補修の度合いが違ってくるため、管理費から負担することは整合性が取れない気がします。とはいえ、専用庭の外周にあるフェンスなど建物全体に関連する部分のメンテナンス費用も区分所有者の負担とするのは微妙なところです。

財団法人マンション管理センターが作成した使用細則のモデルでは、以下のようになっています。一番納得性が高いルールなのではないでしょうか。

「専用庭の専用使用権者は、その責任と負担において専用庭の清掃、除草及びごみ処理その他の専用庭の通常の使用に伴う管理を行わなければならない。ただし、専用庭の外周にあるフェンス等の管理については、管理組合がその責任と負担においてこれを行うものとする。」