マンション標準管理規約の改正ポイント

管理規約は、マンション生活での基本的なルールを定めた、管理組合の憲法とも言われるものです。但し、マンションを取り巻く環境は変化しており、それにあわせて何回か改正をしています。
平成13年8月にマンションの管理の適正化の推進に関する法律、平成14年12月にマンションの建替えの円滑化等に関する法律が施行されたほか、それ以降も随時、現状に合わせて改定を行っています。

平成23年7月の標準管理規約の改正は、役員のなり手不足等の課題に対応するため、役員の資格要件の緩和を行うこと等を主な内容とするものです。これまでもあった第三者管理者方式など専門家を活用した管理方式を早期に措置するための方策となっています。

以下、改正ポイントをまとめると、

執行機関(理事会)の適正な体制等の確保

1) 役員の資格要件の緩和(現住要件の撤廃) 役員のなり手不足等の実態を踏まえ、役員の資格要件を以下のとおり緩和する。
改正前:理事及び監事は、○○マンションに現に居住する組合員のうちから、総会で選任する。
改正後:理事及び監事は、組合員のうちから、総会で選任する。
2) 理事会の権限の明確化等 理事会による機動的な組合運営が可能となるよう、理事会の決議事項の明確化、新年度予算成立までの経常的な支出を理事会承認により可能とする手続き規定の整備等を行う。

総会における議決権の取扱いの適正化

1) 議決権行使書・委任状の取扱いの整理 組合員による出席によらない総会の運営方法である書面による議決権行使(議決権行使書及び委任状)の取扱いのルールを明確化する。
・組合員の意思を総会に直接反映させる観点からは、委任状よりも、議決権行使書によって組合員本人が自ら賛否の意思表示をすることが望ましく、そのためには議案の内容があらかじめ明確に示されることが重要であること
・白紙委任状が多用されないよう、例えば委任状の様式等において、誰を代理人とするかについて主体的に決定することが必要であること、適当な代理人がいない場合には代理人欄を空欄とせず議決権行使書によって自ら賛否の意思表示をすることが必要であること等について記載しておくこと
2) 委任状による代理人の範囲 標準管理規約本文で限定的に列記するのではなく、コメントで基本的な考え方(代理人の範囲は、区分所有者の立場から利害関係が一致すると考えられる者に限定することが望ましいこと等)を記述することとする。

管理組合の財産の適切な管理等

1) 財産の分別管理等に関する整理 ・マンション管理適正化法施行規則の改正が平成22年5月に施行されたことを踏まえ、管理費の徴収に係る第60条関係のコメントを改正。
2) 長期修繕計画書等の書類等の保管等に関する整理 ・管理組合が保管する書類等について、保管責任者の明確化やその閲覧・保存方法について規定を追加する。
3) 共用部分の範囲に関する用語の整理 ・平成22年5月のマンション標準管理委託契約書の改定を踏まえた用語の整理を行う。

標準管理規約の位置づけの整理

マンションの規模、居住形態等各マンションの個別の事情を考慮して、必要に応じて、合理的に標準管理規約を修正し活用することが望ましい旨をコメントに記載されています。