自転車問題

マンションでの自転車問題は多岐に渡ります。自転車は、居住者全員が所有する可能性がありながら、駐輪スペースが世帯当り1台計算といったマンションがほとんどではないでしょうか。このため、マンション入居から5年を経過した頃から、子供の成長とともに、自転車置き場不足の問題が浮上するようです。
自転車問題は、台数増加や盗難などにより駐輪場が利用しづらくなると、共有スペース(廊下や玄関先)への迷惑駐輪が増え、それに伴いエレベーターを利用するなど、さまざまなトラブルが発生します。
より生活に密接な問題であるため、強引に進めることなく丁寧な対応が求められます。自転車置場がきちんと整理されているマンションは、管理が行き届いたマンションといえます。

駐輪スペース不足

マンションの購入世代は、子供の成長段階の家庭が多いため、5年を経過した頃から自転車置場が足りなくなるといった話をよく聞きます。
元々、スペースに余裕のないマンションですから、駐輪スペースも最小限となっているのがほとんどです。世帯当り1台分の駐輪スペースが確保されていないマンションが、なんと半数以上もあるのです。
管理組合がきちんとしたルールを設けず放置しておくと、当然のように自転車が溢れ、荒れ放題となってしまいます。

自転車盗難

自転車の盗難が頻発すると、誰でも駐輪場に置きたくなくなります。その結果、玄関先の廊下や非常階段の踊り場などに駐輪するきっかけとなってしまうようです。防犯対策は早めに行いましょう。

1) 自転車スタンド(パイプ)を設置しチェーンでくくりつける
2) 防犯カメラ・ライトを設置する
3) 入り口に鍵付きの扉を設置する
4) 道路から遮蔽する

迷惑駐輪

駐輪場が荒れてしまうと、使い勝手が悪くなり、特に新しい自転車や高価な自転車は置くことを避けるようになってしまいます。その結果、共有部分に勝手に駐輪する迷惑駐輪が始まるのです。
共有部分でも、ベランダやポーチなどの専用使用権のある場所であれば、まだ問題も小さいのですが(本来はダメです)、玄関先の廊下や非常階段の踊り場などに駐輪をすると、通行の邪魔だけでなく危険でもあります。
この状態を放置していて良くなることは決してありません。皆が納得する公平なルールを決めることと、一旦決まったルールを厳守させることが大切です。

エレベーターの使用問題

自転車のマナー問題として、エレベーターの使用があげられます。管理規約や使用細則で規定していない場合、否定派・容認派それぞれの意見があり揉める原因となっています。
個々のマンションで事情が微妙に違いますので、管理組合でよく話し合いルールを決めるしかありません。

1) エレベーター使用否定派の意見 ・自転車置き場を利用すべき
・自転車が乗ってくると狭く、ラッシュ時などは大変迷惑
・接触することで、怪我したり衣服が汚れる恐れがある
・エレベーターに傷がつく恐れがある
2) エレベーター使用容認派の意見 ・自転車置き場にスペースがない
・自転車置き場は使いづらい(立体式など)
・盗難やいたずらを考えると自転車置き場を使いたくない
・高価な自転車なので室内で保管したい
・階段を担いではとても昇れない
・ベビーカーやスキー・サーフィンなどと同じ家財の運搬にあたる

駐輪場の増設

居住者の利便性も考えると、規制するだけでなく、必要であれば駐輪場の増設を検討する必要があります。そのため、利用希望台数のアンケートを取るなど適正台数の設定しますが、増設には費用がかかりますので、無駄な投資にならないよう費用対効果のバランスをみていくことも必要です。

新たなスペースを確保するには、緑地や通路、来客用駐車場などを転用する方法と、平置きから立体化(上下2段)する方法があります。

駐輪場使用の有料化

駐輪場使用料を取っていない管理組合では有料化もひとつの方法です。有料化することで、以下のメリットが考えられます。

1) 自転車台数増加の抑止効果
2) 放置自転車および所有者不明自転車のクリーニング
3) 増設費用等の財源としての公平性(未利用者に対して)
4) 新たな収入源(管理費)

放置自転車の撤去

もう使っていない自転車や、引っ越していった居住者が置いていった自転車など、意外に不要自転車は残っているものです。定期的に放置・不要自転車の撤去作業をすることで、有効に使いましょう。
登録シールを管理組合が発行し、判別しているケースが多く見受けられます。一定期間でシールを更新すれば、放置自転車が明確になります。廃棄には費用が掛かりますが、リサイクル業者に回収してもらいましょう。