結露とカビ対策

鉄筋コンクリート造りのマンションは、一戸建て住宅に比べ機密性が高く、また窓が少なく換気しづらいため、結露になりやすい構造といえます。また、コンクリートは約10年間にわたって水分を外へ放出しますが、特に建築後1〜3年の間はその放出量が著しいともいわれます。
結露をそのまま放置しておくと、カビが発生し、一気に増殖してしまいます。カビは、アレルギーや感染症、食品の腐敗など、私たちの生活に悪影響を及ぼしますので、きちんとした湿気対策をとることが大切です。

結露の原因

水蒸気の発生に対して、換気が不十分だと空気が滞留してしまいます。そのままにしておくと、滞留した水蒸気は逃げ場を失い、室温が低くなり露点以下の温度になると結露となって現れるのです。主な水蒸気の発生原因は、以下のとおりです。

1) 石油やガスストーブ、加湿器、鍋物
2) 洗濯物の部屋干し
3) 食器洗い機や洗濯機の乾燥機
4) 窓の無いユニットバス

特に冬場のストーブは、燃焼時に大量の水蒸気を発生させています。
ストーブで暖められた空気は、室温の上昇をもたらし、その結果空気中に含くむことが出来る水分の量の多くなります。但し、部屋の温度が低い箇所では、空気中に含まれた大量の水蒸気を含みきれません。その結果、水滴などの現象で表面化していきます。いわゆる表面結露の発生です。

結露が起きやすい場所

部屋の中で室温が低く、空気が滞留する場所で結露が発生してしまいます。主な発生場所は、以下のところです。

1) 押入、クローゼット、下駄箱
2) 窓ガラス、サッシ
3) 外壁側の家具と壁の隙間

湿気対策

1) 水蒸気の量を減らす ・洗濯物の部屋干しをやめ、浴室で乾燥しながら干す
・石油やガスストーブをやめ、エアコンや床暖房器具を使用する
2) 湿気を吸収する ・壁や天井に調湿建材(漆喰・珪藻土)を使用する
・除湿機や除湿剤を使用する
3) 室温を高くする ・クロスに断熱材を一層上張りするなど、断熱加工をする
・ペアガラスなど二重サッシ化し、断熱性能を向上させる(費用を掛けないのであれば、エアパッキンなど専用グッズを使用する)
4) 空気を換気する ・常に空気が滞留しないよう窓開けと換気扇を回す
・クローゼットや押入れなどの扉を開けておく
・外壁側の家具は、壁にくっつけずに少し隙間を開ける

カビ対策

カビ防止は、カビをなるべく発生・繁殖させないことにつきます。カビの繁殖には、栄養、水分、温度、酸素などが関係していますので、これらの要素をなるべく取り除くことが、カビ防止につながります。
具体的には、カビの栄養となる有機物を取り除くためにこまめな掃除と、湿気を溜めないために除湿や換気に気をつけることです。

もし、カビが既に発生・繁殖してしまった場合には、カビを取り除くことを考えなければなりません。
カビ取りには、塩素系漂白剤や消毒用エタノール、専用のカビ取り剤が効果的です。これらは、カビを消毒・殺菌する作用がありますので、カビの発生している箇所を拭き取りカビを死滅させます。