騒音トラブル

マンションのトラブルで一番多いのが、騒音問題です。集合住宅であるマンションは、上階の床が下階の天井であるという構造的な特性から、普通に生活しているのに音が聞こえてしまい、ひどくなると騒音という問題になります。生活時間やライフスタイル、家族構成(幼児は走り回ります)などの違いが、更にこの問題を深刻にします。
マンションは共同住宅ですから、近隣(特に下階)の居住者に配慮して生活することが大切です。被害者側がストレスを感じることはもちろん、加害者側もクレームによってノイローゼに陥るケースなど、お互いがストレスを感じ、深刻化することが多いようです。

騒音トラブルは非常に難しい問題です。法規制がないため、有効な解決策がありません。トラブルになったら一方的に考えず、相手側の立場になって、解決するよう努力することが大切です。また、日頃から円滑なコミュニケーションを取っておくことが、一番の解決策かも知れません。

騒音の種類

1) 空気伝搬音(空気によって耳に伝わる騒音) クレームとなる主な原因として、子供の奇声や夫婦喧嘩、TVやオーディオなどの音、ピアノやドラムなどの楽器音などがあげられます。
2) 固体伝搬音(固体によって耳に伝わる振動音) クレームとなる主な原因として、子供が飛び跳ねたり重いものを落とす音(重量衝撃音=LH=レベルヘビー)、スプーンやコップを床に落としたりスリッパでパタパタ歩く音(軽量衝撃音=LL=レベルライト)、深夜のバス・トイレ給排水音などがあげられます。

受忍限度

社会生活を営むうえで、騒音・振動などの被害の程度が、社会通念上我慢できるとされる限界点が、『受忍限度』です。
基本的には、一般生活音だと受忍限度とされます。これを超えると加害者が違法とされることがあり得ますが、難しいのは、受忍限度には個人差があるということです。受忍限度が裁判などで争う判断材料となるのですが、残念ながら、法的な具体的ガイドラインはありません。

騒音問題の原因

マンションは集合住宅である以上、近隣居住者に配慮して生活することができない人や、また少しでも生活音がするのは我慢できないという人は、マンション居住に向きません。
ほとんどの人は、その点を理解をして居住しているはずですが、騒音問題に発展してしまうのは、以下のような原因が考えられます。

1) 建物の構造上の問題(スラブ厚)
2) リフォーム(フローリング)による問題
3) 生活習慣時間帯の多様化、不一致
4) 近隣への配慮不足、自己中心的な行動・発言
5) マンション居住者間のコミュニケーション不足

コミュニケーションの重要性

家族構成やライフスタイルは人それぞれですし、音の感じ方も人によって異なります。そのように異なる生活習慣や感性の人たちが共同生活するわけですから、お互いに迷惑をかけないよう配慮することが大切です。
ただ、気をつけていても生活音は必ず発生します。それが耐えられない状況であれば、まずは当事者同士で話し合い、状況を加害者側に理解してもらうしかありません。

そのような時、普段あいさつもしたことがないお宅だとこじれやすいものです。相手の顔が見えているかどうかによって、差が生じてくるのです。何気ない毎日のコミュニケーションですが、あらためてその重要性を意識してほしいと思います。