防音・遮音対策

マンションで騒音に悩まされては、快適に過ごすことはできません。トラブルに発展すると、被害者だけでなく、加害者もストレスを受けることになります。そならないためにも、防音・遮音対策はきちんと行いたいものです。

コンクリートは、50dbも遮音するというそれ自体が大変大きな遮音材ですが、音には空気を伝わってくる空気音だけでなく、コンクリートを伝わってくる固体音もあります。また、部屋全体すべてがコンクリートに覆われているわけでもありません。そのため、さまざまな対策が必要となってきます。

窓からの騒音

幹線道路沿いのマンションなどは、窓を通して聞こえる交通騒音に悩まされることが多いと思います。それは、コンクリートの遮音性能(50db)に比べ、一般のサッシは15db程度の遮音性能しかないからです。
対策としては、二重サッシなどの遮音性能の高いものへリプレイスするのが早道ですが、サッシは共用部分となるため勝手に変更はできません。少しでも防ぐには、防音カーテンや専用のグッズ(吸音パネル等)という手段もありますが、他の居住者も同様に困っているようでしたら、管理組合全体でサッシ変更などを話し合ってみるのも良いでしょう。

壁からの騒音

一般的なマンションの場合、お隣との壁(界壁)はコンクリートで出来ています。その厚さが150mm以上あれば(グレードの高いマンションでは200mm以上)、問題ないレベルといえます。
遮音性能は壁の厚さでほぼ決まってしまうので、界壁が150mmを下回ったり、軽量気泡コンクリート壁などのコンクリートではない素材を使用している場合は、抜本的な改善は厳しい状況となります。家具の配置等に工夫を凝らしていくしかありません。
また、界壁自身の構造がしっかりしていても、壁と柱の間にすきま(スリット)があったり、コンセント部分などの設置によって(両側に欠きこんでつけているケース)は、その部分から音が漏れてくる恐れがあります。

床(天井)からの騒音

マンションの生活騒音の中でも、もっとも不快で解消が難しいのが足音など、上階の床(天井)から発生する騒音です。騒音には、スプーンやコップを床に落としたり、スリッパでパタパタ歩く『軽量床衝撃音』と、子供が飛び跳ねたり、重いものを落とす『重量床衝撃音』があります。
軽量床衝撃音は、床の仕上材の種類により音の大きさが変わるため、なるべく音の出ない仕上材にすれば防音対策の効果が出ます。しかしながら重量床衝撃音は、床のコンクリート(床スラブ)の厚さや梁で囲まれた面積(狭い方が良い)によるため、居住後の効果的な対策はないようです。
ちなみにスラブ厚は200mm〜250mmが標準です。新たにマンションを購入する際は、是非参考にしてください。

一般的にカーペットや畳などのほうが、フローリングよりも遮音性能は高くなります。ただ、アトピー等のアレルギー対策など合理的理由もあり、フローリングにリフォームすることが多いようです。その結果、騒音トラブルに発展することも多くなっています。
そこでリフォームの際には、工事の内容を事前に管理組合に申請させ、一定以上の遮音等級の材質を使用しているかどうか確認する制度(使用細則)を設けると良いでしょう。