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リファイン建築は、建替えに代わる選択肢になり得るか?

2013年8月31日

「リファイン建築」とは、簡単にいえば老朽化した建物の80%を再利用しながら、新しい顔と用途を持ったまったく新しい建物として蘇らせる刷新方法ということだそうです。
それでは、リノベーションやコンバージョンとは何が違うのでしょうか?

構造躯体を活かすという意味では、リファイン建築もリノベーションやコンバージョンと同じですが、リノベーションやコンバージョンが建築当時の状態(当時の建築基準)に近づけるように再生することに対して、リファイン建築は現在の建築基準法にもとづいて構造躯体の補強などを行うことが大きな違いです。

センス良く見た目を生まれかえさせるリノベーションでも、肝心の躯体が過去の耐震基準(甘い)で建築された物件では心配です。このため、これまでは建替えを選択するしかない状況でした。
リファイン建築は、現在の建築基準法にもとづいて構造躯体の補強などを行うなど(新築と同じように役所に建築確認を申請)、新築同様の安全基準をクリアすることで、上記の心配は軽減されます。リファイン建築によって、建替え以外の選択肢が増えたといえるでしょう。


環境にやさしくコストも低減

建替えの場合は、既存建物の解体費や廃棄物処理費、新しい躯体の建築費などがかかります。これに対しリファイン建築は、既存建物の構造躯体の約80%程度を残して再利用するため、建築廃材の量を大幅に削減することができます。環境にやさしく、しかも建替え費用の60〜70%のコストで建物を生まれ変わらせることのできるのです。

しかも可能な現場では、移動式破砕機を持ち込んで発生した建築廃材をクラッシャーラン化し、駐車場などの外構に再利用する手法を用いて、廃材を極力出さない工夫を重ねています。


デザイン一新や用途変更も

内外装を一新するだけでなく、斬新な増築を行うことで既存の建物がまったく新しいデザインを持った建物に生まれ変わります。

マンションも経年によって居住者の年齢や家族構成が変化します。駐車場や駐輪場、集会スペースなどあまり使われなくなった施設を変更することも可能となります。


リファイン建築の進め方

リファイン建築研究所のホームページによると、リファイン建築は次の4つのステップで進められます。

STEP1 躯体調査/既存躯体の強度試験を行うことによって、どれくらいの耐震性能があるか明らかにします。

STEP2 解体・撤去/建物にかかる地震力を軽減するために、不要な壁などを撤去して躯体をできるだけ軽くします。

STEP3 補強・外装/現行の耐震基準に合わせて躯体の補強工事を行うとともに躯体の保護を兼ねて、鉄骨サッシとガラスによる外装を施します。

STEP4 増築/建物のイメージを一新するような斬新なデザインを施した増設を行います。